フッサールが明証と呼んだものが、行為論的な視点においては生からの触発へと変化し、フッサールにおいて超越論的主観性の最低次の内実として考えられた内的時間意識流がリズムだとすると、生からの触発とポリリズムとの関係はいかなるものになるのだろうか。
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2018年 11月 23日
フッサールが明証と呼んだものが、行為論的な視点においては生からの触発へと変化し、フッサールにおいて超越論的主観性の最低次の内実として考えられた内的時間意識流がリズムだとすると、生からの触発とポリリズムとの関係はいかなるものになるのだろうか。 #
by ojamo
| 2018-11-23 22:48
2018年 11月 20日
フッサールにおいて内的時間意識の研究が特権的な位置を占めていたことはよく知られている。このことは超越論的な主観性へと遡行したときに最も原初的かつ疑うことができない内実が「体験の流れの内在的な時間形式」(『デカルト的省察』第11節、邦訳61頁)として残るという事情によるであろう。この時間形式が個々の現象を「すべて貫いて広がっている」(同)ことが、超越論的主観性が(デカルトのコギトのような)単なる抽象的な実体ではなく、具体的で豊かな内実を持ち探求領域となることの証拠なのだ。 意識の探求ではなく、複数の人たちのインタラクションである行為論へと舞台を移したとき、基盤としての時間は大きく姿を変える。 つまりリズム論となる。 #
by ojamo
| 2018-11-20 14:10
2018年 11月 16日
真理の条件を探ったフッサールにとって、明証性とは疑うことができない明らかさということであり、認識の妥当性の根拠であった。しかしそもそも私たちは真理の位置を、認識や妥当性の領域からずらしていこうとしている。認識の問題として正しいのか正しくないのかにかかわらずインパクトを与えてしまうということに真理の位置を見定めようとしている。このようにしたときにインパクトの核には(死も含めて)「生」があるように思える。このような「生」はもはや認識の正しさを保証するものではないので「明証性」という名前は適切ではない。ある実践や経験がその特異性・事実性において他の人を触発することこそが代わりに残るところのものである。それゆえ私たちは「明証性」を「触発」へと置き換える。 行為を研究するときには、真理の起源の位置が明証性から触発の可能性へと移ることになる。この点については「経験の流れを内側から捉える知 : 現象学と他の方法はいかにして補い合うのか」(『看護研究』50/4, 2017)で議論した。 フッサールの明証性は現象学する自我にとって自分自身へと現象が現れることの疑いえなさであった。しかし行為論と他者を分析する「現象学的な質的研究」における「触発」においては、自己から自己への明証性は成立しなくなる。むしろ対象となる看護師や患者の経験・実践(の構造)が(1)(還元の手前で)家族や同僚など周囲の人を触発し、(2)(還元された領域において)分析する現象学者を触発し、(3)最後に論文を読む読者を触発する、というしかたで触発は多重的に作用する。 #
by ojamo
| 2018-11-16 23:03
2018年 11月 16日
フッサールにおいて真理が位置する場所は明証性である。自分自身に現象が現れるということに明証性の起源があるわけであり、田口茂はフッサールにおいてこれが「原自我」という層へと行き着くことを示した(田口2003)。 さて、行為論に視点を変更したときに、そして他者による現象学へと拡張したときに、明証性はどのような姿を取るのか、この問いは難問を投げかけるように思える。そもそも「明証性」という(認識論の文脈で使われる)概念がそのまま維持されるのかどうかも検討の必要があるのかもしれない。 論証にはなっていないが、私が考えている論理は以下のようなものである。 語り手の生に属する何かが(行為論的な現象学的還元のはてで)触発可能性として残余する。現象学的に還元し得ない残余としての「生」が、私たち(現象学的な質的研究の研究者)にとっての(あくまでかっこつきの)「明証性」となる予感がある。 #
by ojamo
| 2018-11-16 22:56
2018年 11月 15日
![]() 2月のシンポジウムの暫定プログラムです。 2019年2月24日(日)大阪市東成区民センター小ホール 10:00-11:30:『さとにきたらええやん』上映会 13:00-14:20講演:荘保共子さん(こどもの里)14:40-17:00シンポジウム:「子ども支援の現在」:久保樹里(大阪歯科大)、永野咲(予定)(昭和女子大)、村上靖彦(大阪大学)(コメント:荘保共子さん) 本科研プロジェクトでは、社会的養護や地域での子育て支援を専門とする研究者とさまざまな現場で活躍する実践者のみなさんの交流をはかるとともに、現場の声を社会のなかで共有できる形にしていくことをめざします。 第一回はこどもの里の荘保共子さんをお招きするとともに午前中にこどもの里を描いた映画『さとにきたらええやん』(重江良樹監督)を上映します。 申込み:handai.kodomo@gmail.comにお名前とご所属をお願いします(定員170名) #
by ojamo
| 2018-11-15 21:18
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