2018年 11月 13日
8.形相的還元と実践のスタイル:個別者からスタイルを抽出する技法として
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超越論的な還元において「多様な現象」を開いたのちに、「かのように経験」(想像変様)によって中立的な水準でヴァリアントを展開することをとおして不変項を取り出すことで、アプリオリなエイドスを取り出すことができるというのがフッサールの形相的還元である。
現象学的な質的研究におけるインタビュー分析においては、反復して逐語録を読み込む作業のなかで実践の運動が中立化し(感情的な要素が剥奪され)、実践の要素間の連結と、運動そのもののからみあいが浮き上がってくる(拙著『摘便とお花見』付章参照)。
by ojamo
| 2018-11-13 00:01